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縮毛矯正の「根元折れ」とは?原因・直し方・放置NGの理由とサロンの対応ガイド

縮毛矯正後に根元付近が折れたように見える「根元折れ」。
「一部だけ線が入る」「数日で切れるのでは」と不安になる方が多いお悩みです。
根元折れは早めに正しく対処すれば、見た目と触り心地の回復が十分に期待できます。

本記事では美容室のプロ視点で、原因・放置のリスク・直す方法・画像の撮り方・よくある質問(クレームや返金、何ヶ月空けるか、アイロンの使い方、切れ毛との違い)までを整理してご紹介します。

「根元折れ」とは

縮毛矯正後、頭皮からおよそ1〜2cmの位置に「段差」「折れ線」「へこみ」のような跡が出る状態を指します。
見た目は分け目や生え際、内側の一部にだけ出ることもあります。
触ると根元がガクッと折れたような段差や、硬い“パキッ”とした質感を感じるのが特徴です。

主な原因

  • アイロンの角度・テンション・プレスが強すぎた、または根元への当て方が鋭角すぎたこと。
  • リタッチ幅のズレ(新生部と既矯正部の境界の見極め違い)や塗り分け不足。
  • 薬剤パワーの過多・放置時間の過不足・前処理不足・ドライ不十分。
  • 髪の水分ムラやブロッキングの甘さによる「一部のみ」根元折れの発生。

放置NGの理由

放置すると折れグセが固定化し、見た目の段差が伸びるまで残る・摩擦で切れ毛や断毛を誘発する可能性があります。
スタイリングに時間がかかる、根元が浮く・割れるといった二次トラブルにもつながります。

症状の見分け表(画像チェックの前に)

症状見た目のサイン触感対応の考え方
根元折れ頭皮から1〜2cm付近に線・段差・凹みが見える。
一部のみ出ることもあり。
根元でガクッと段差。
硬さ・ひっかかり。
部分直し(リタッチ再矯正)や熱処理再設計が有効。
早期相談推奨。
切れ毛・断毛短い毛がピンピン立つ。
場所が点在。
ザラつき・毛先が欠けた感触。保護・補修中心。
化学施術は見極めて。
うねり戻り線ではなく全体の波打ち。
湿気で強まる。
柔らかいが均一にまっすぐでない。薬剤選定・工程見直しで再矯正。

根元折れが起きたかな?と思ったら

  • 1週間以内にサロンへご連絡ください。
    時間が経つほど質感が固定化しやすくなります。
  • 高温アイロンでのセルフ矯正は避ける。
    一時的に伸びたように見えても、熱ダメージで「切れる」リスクが上がります。
  • シャンプーはゴシゴシこすらず、ドライヤーは根元を起こしすぎない風向きで。
  • サロンに行く前に写真を撮っておく。
    ①分け目から根元、②サイド、③後頭部のアップ。
    自然光または白色灯でピントを根元に合わせてください。

経過日数 × 推奨アクション(目安)

施術後の期間目安の対応
当日〜3日サロンへ画像相談。
部分直しの可否を判断。
4〜7日(1週間)早期の再チェック・部分再矯正が効果的。
摩擦・高温は回避。
8〜14日定着傾向。
髪の状態により再矯正か補修中心かを選択。
15日以降無理な再矯正はリスク。
計画的にリタッチ時期へつなげる。

サロンでの「直す」アプローチ

  • 部分リタッチ矯正(気になる一部のみ)で境目の熱・薬剤設計をやり直します。
  • 薬剤は新生部・既矯正部で強さ・pH・塗布量を変え、還元の重なりを最小限に。
  • アイロンは角度・圧・スルー回数を再設計し、根元の立ち上がりと面を同時に整えます。
  • 必要に応じて中間処理・熱保護・後処理で質感と持続性を補強します。

ホームケアのポイント

  • 就寝前は髪をしっかり乾かし、根元を押しつぶさない枕当たりを意識します。
  • 毎日のアイロンは避け、どうしても使う場合は低温・短時間・プレス弱めに。
  • シャンプーは高摩擦を避け、コンディショナーは根元にベタ塗りしすぎないように。
  • アウトバスは軽めのオイルやミルクで保護し、分け目は日替わりで変えて負担を分散します。

当店のスタンス(クレーム・返金・アフターケア)

当店は技術保証期間内の不具合について、まずは丁寧なカウンセリングと再施術・補修提案で改善を目指します。
「返金」を含む最終判断は、髪の既往歴・現状・安全性・改善可能性を総合したうえで個別にご案内いたします。
トラブルは「クレーム」化する前に、画像と経過を共有いただけると迅速に対応できます。
保証や対応範囲は施術内容・期間・ホームケア状況によって異なるため、まずは1週間以内のご連絡をお願いします。

よくある質問(FAQ)

Q1.根元折れと切れ毛の違いは?
A.根元折れは根元に段差や線状の形状変化が起きた状態、切れ毛は毛が物理的に「切れる/欠ける」状態です。
見た目と触感が異なるため、画像と触診で見極めます。

Q2.自宅のアイロンで直すのはアリ?
A.一時的に整ってもダメージや断毛リスクが上がるためおすすめしません。
必要時は低温・ノープレス・短時間・保護剤併用で、あくまで応急処置として。

Q3.次の縮毛矯正まで何ヶ月空けるべき?
A.髪質とダメージ次第ですが、全体では3〜6ヶ月が目安です。
「一部」だけ気になる場合は、部分リタッチで早めに整える方が安全なケースもあります。

Q4.一部だけ根元折れ。部分だけ直せますか?
A.可能です。
周囲との質感を合わせるため、境目の薬剤と熱条件を精密に設計します。

Q5.返金はできますか?
A.まずは再施術や補修で改善を最優先にご提案します。
安全に改善が難しい・技術的再現性が担保できない場合など、個別基準に則りご説明のうえで検討いたします。

まとめ

  • 根元折れは早期発見・早期ケアが肝心。
  • 放置はNG。
    1週間以内の相談が改善の近道です。
  • 自宅の高温アイロン連用は「切れる」リスクを上げるため控えめに。
  • サロンでは「一部」からの部分直し・熱設計の見直しで質感回復を目指します。

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